政治家でないとできないこと、政治家としてやりたいことがあるから、政治家でいるために合法的なあらゆる手を尽くすべきだ
この本のヒット以降似たような題名が増えた気もします。
もしかすると他の本が先にあったのかもしれませんが。
この本の中で最も心動かされた言葉です。
政治家は根回しをしたり、政党に入ったり勉強会をしたり、
大物政治家に媚を売ったりと
表現として正しいかわかりませんが、どこか汚い印象を
正直私は持っていたことがあります。
もっと正々堂々と自分のやりたいことをやればいいし、
どこかに所属しなくたってやるべきことはできるはずなのです。
著者の田村耕太郎さんも若かりし頃はそのような
思いがあったようです。
しかし、大物政治家がこの言葉を発したそうなのです。
政治家でないとできないこと、
政治家としてやりたいことがあるから、
政治家でいるために合法的なあらゆる手を尽くすべきだ
そう。そんな安い否定の言葉なんかとうの昔に
通り過ぎていた部分だったのです。
本当に大志のある人は目の前の小さな
プライドなどはとうに捨てていて、
もっと大きな目標のためにどうするべきかを
考えて動いているのです。
だから一見格好悪かろうがそんなことは全く関係ないのです。
これって政治家に限ったことではないですよね。
僕らはドラマのようにずーっと正しいことを
やり続ける主役のヒーローを夢見がちですが、
それでは成し遂げられないこともきっとあるはずです。
本当にやりたい、なんとかしたいことがあれば、
違法でない限りは格好悪かろうが、
とにかく進んでいる人の方が本当に格好いい人なのかもしれません。