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母はその人がどのような肩書きの人間かを知る前にほとんど直感で好き嫌いを決めてしまっていた【サラバ! /西加奈子】


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母はその人がどのような肩書きの人間かを知る前にほとんど直感で好き嫌いを決めてしまっていた

 

サラバ! /西加奈子

 

別にストーリーにもあまり関係ない、

ほんの一文です。

 

でもなぜか私の心には刺さる言葉でした。

 

私は小さな人間です。

地位も肩書きも関係なく

分け隔てなく接することができたならと憧れ、

そのように実行したいと願っています。

 

一方で実際のところは、そうもいかず。

 

同じように接するようにと思いつつも、

肩書きにビビってしまったり、

肩書きで雑に扱ってしまって後ほど後悔をしてしまったり。

 

そんなことばかりです。

 

そんなの御構い無しに、

身勝手な振る舞いをする人に

心のどこかで憧れていたりします。

 

その憧れをこの一文は表していたように感じます。

 

何も知らないで直感で好き嫌いを決める。

そしてそれを覆すことはない。

 

そんなの一般的に考えたら少しバカっぽいかもしれませんが、

僕はそんな人に心酔してしまうのです。

 

全く自分にない部分で、

人として正しいとさえ思ってしまいます。

 

多分そういうのって、

常識云々の前に自分の中に

確実な芯がないとできないんですよ。

 

芯のあるバカは天才なのかもしれません。

 

こんなことを思う僕はどこまでも

立ち位置はモブキャラなのでしょう。

 

でもそれを受け入れた上でどう生きるかだと思っています。

モブキャラなりに

直感で生きることができないなりに

輝かなきゃいけないのかもしれません。

 

 

サラバ! (上)