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選択したこと以外のことは経験できないのに、どうして目の前の選択の方が悪いと判断できるのか【悪魔とのおしゃべり/さとうみつろう】


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選択したこと以外のことは経験できないのに、どうして目の前の選択の方が悪いと判断できるのか

 

悪魔とのおしゃべり/さとうみつろう

 

に出てくる心に残る言葉です。

 

私はネガティヴなので、

ついつい何か起きた時にもう一つの選択肢を選べばよかった

と後悔することがほとんどです。

 

というか誰しもがこういう思いをしたことがあると思います。

それの多さは人によるかもしれませんが。

 

でもどうして自分の選択を悔やむのでしょうか。

 

それは架空のもう一つの選択肢と比較するからですよね。

 

例えば、A社とB社にのどちらに就職をするか悩み、

最終的にA社という会社に就職しました。

 

入社後辛い出来事が起こると、

「あの時B社を選んでいれば・・」

と後悔してしまうと思います。

 

しかし、体験できない以上B社の方がもちろん良い可能性もありますが、

もっとひどい状況になっていた可能性もあります。

 

またB社の方が圧倒的に待遇が良いなど

客観的に優れていたとしてもそれだけでは判断できません。

 

なぜかというと、

結局のところ主観的な判断でしか

人の幸せや満足度は得られないからです。

 

たまたま配属された部署の上司が、

とてつもなくソリが合わなかったとすると、

不幸だと思うと思うのです。

 

やはりどんなに待遇などが良かろうが、

客観的なデータがそうしめそうが選択の良し悪しはわからないのです。

 

選択する前は道が分岐しているように思えるのですが、

分岐点を通り過ぎ、振り返るとそこには道は一本しかありません。

 

だとするとありもしない分岐点に後悔なんかすることは無駄ですよね。

むしろ選んできた道をどう正していくのかしかないんですよね。

 

例え、あまり褒められないような答えを出してしまったとしても、

実は振り返るとそこにはその答えしかなかったんです。

人生って難しくもあり、

意外と単純でもあるのかもしれません。

 

 

悪魔とのおしゃべり/さとうみつろう