コトバびいき

素敵な「コトバ」から自分を考える

失くす物など何もない、とは言え我が身は可愛くて。空虚な樹海を彷徨うから、今じゃ死にゆくことにさえ憧れるのさ。【深海/Mr.Children】


にほんブログ村 哲学・思想ブログ 名言・格言へ

失くす物など何もないとは言え我が身は可愛くて空虚な樹海を彷徨うから今じゃ死にゆくことにさえ憧れるのさ

 

【深海/Mr.Children】

 

Mr.Childrenの深海というアルバムの「深海」という曲の一節です。

 

今ではどちらかというとポジティヴなイメージを

持たれることが多いMr.Childrenの曲ですが、

この当時の曲はどんよりとした曲が多いのが特徴です。

 

私も深くは知りませんが、

様々な情報を見ると、桜井さんがかなり

落ちていた時期なのだそう。

 

一時代を築き等身大の自分以上を求め続けられる

時間というのは何者にも変えがたい苦痛があったのかなと

凡人なりに想像してみたりします。

 

そんな桜井さんのようなとてつもない苦しみを

味わうことは凡人の私にはありません。

 

日々小さなことで悩み続けています。

 

私は独身ですし、

特に何も失うものはありません。

 

人生に絶望もしていなければ、

悲観的であり続けるわけではないような人生を送っています。

 

しかし、一方で心の奥底で空虚感を抱きながら、

見えない何かと戦っているような日々を過ごしています。

 

別に表面上から見れば楽しい日々のように

見えているのかもしれませんが、

一方でそんなやり場のない気持ちと向き合っています。

 

自殺願望があるわけではないのですが、

死ぬ理由もないので生きている。

そんなことを思うこともあります。

 

しかしこの歌詞にある通り、

自分が可愛くてしょうがないのです。

 

別にナルシストとかそういうわけではなくて、

死ぬ理由がないから生きているだけなんて思いながら、

一方で恥ずかしい思いはしたくない、

もっとちやほやしてほしいなんていう

普通の人間のような思いと葛藤しながら生きている

反面もあるのです。

 

もしかすると本当に全てに絶望している人から見ると

甘えてるんじゃないとか、

こんな浅はかな考えは笑われてしまうかもしれません。

 

でも僕らはそんなくだらない、

浅はかなことで悩んでしまうように生きているのです。

 

ずーっとそんなことを反芻しながら。

 

そして樹海のような光の見えない闇を彷徨い続けます。

上には他の人たちが見せてくれる明るい光を信じながら、

一方で二次元の闇はぼくらに絶望を味あわせます。

 

でもこれって一人だと思うから辛いんだと思うのです。

 

みんな表には出さないし、

言語化することはないけど、

どっかしらでこういう闇と戦っていて。

 

自分だけなんでこんなよくわからない闇と戦っているんだろうかと

思うから辛くなると思うんです。

 

今回の文章は別に自分の辛さを知ってほしいというわけではなく、

みんな同じような闇と戦いながら生きている。

 

そしてMr.Childrenのような

成功した人たちですら同じような闇をどこかで持っている、

もしくはそこを乗り越えているということをどこかで気づいて欲しかったのです。

 

安い言葉みたいですが、

結構一人じゃないと思えると頑張れるもんです。

 

それが身近にいる人に限らなくなったのが

この現代素晴らしさではないのですか?

 

 

【深海/Mr.Children】